大腸カメラ

大腸カメラについて

イメージ

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から内視鏡を挿入し、小さなカメラで直腸から盲腸までのポリープやがん、炎症などを調べるのに使われます。
他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化をとらえることができるため、小さなポリープの発見も可能です。
また、疑わしい部位が見つかった場合は、生検のための組織を採取することができます。

当クリニックの大腸カメラは、NBIシステム、拡大内視鏡を導入しております。さらにハイビジョン対応スコープを大幅に上回る「HQ画質」の高詳細画での観察および、従来の視野角140°よりさらに広範囲での観察ができる視野角170°でのワイドアングルでの観察を施行しております。また、検査後のお腹の張りを軽減するため、空気より約200倍吸収が早い炭酸ガス送気システムを導入しております。

日本消化器内視鏡学会専門医、指導医、日本大腸肛門病学会専門医、指導医が検査を施行します。

大腸カメラ受診時の注意事項

検査前日

  • 夕食は午後5時頃、消化の良いものを少なめに取り、早めの就寝を心がけましょう。

検査当日

  • 検査が終わるまで、食事ができません。(水、お茶、砂糖菓子、透明な飴玉などは差支えありません。)
  • たばこは吸わないでください。

検査の手順

検査直前の準備

大腸をきれいにするために、下剤約2リットルほどを数回に分けて飲んでいただきます。
前日から下剤を飲む場合もあります。

検査

  • 1. 鎮静剤を注射します。
  • 2. 肛門から内視鏡を挿入します。
  • 3. 医師がモニターに映る腸内を隅々まで観察します。
  • 4. 検査は数十分で終了します。
    検査中は体の力を抜き、リラックスしてください。

検査後

  1. 検査が終わったら横になって休んでいただきます。
    検査の際に腸内に空気が入っておなかが張ってくるので、ガスを出してください。
  2. 後日、外来にて結果をお伝えします。
    ポリープ切除などの治療をしなかった場合、飲食は1時間後から可能です。
    当日のお風呂はシャワー程度にし、車の運転や激しい運動は避けてください。
    検査終了後、気になる症状がある時は、すぐに医師にご相談ください。

大腸のセルフチェックシート

こんな症状はありませんか?

  • 排便時にときどき出血がある
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 便が細くなってきた
  • お腹の張り感がある
  • 肉が好きで野菜はあまり食べない
  • 体重が減ってきた
  • 貧血ぎみである
  • 便秘気味である
  • タバコを吸う
  • ストレスがたまりやすいほうである
  • 便が黒っぽい

3個以上あてはまる方は一度専門医に相談しましょう。

» セルフチェクシートの印刷はこちら

こんな症状の際に大腸カメラをお勧めします

  • 血便
  • 便通の異常(便秘、下痢)
  • 腹痛、膨満感
  • 貧血を指摘されている
  • 体重の急な減少
  • 健診の便潜血検査で異常を指摘された
  • 大腸がん、大腸ポリープを治療したことがある など

大腸カメラで発見される消化器系の病気について

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患(クローン病)
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸憩室症(腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出した状態)
  • 虚血性腸炎 (大腸の血流障害によって大腸粘膜に炎症や潰瘍が生じ、突然の腹痛や下痢、下血を来たす疾患) など

内視鏡の消毒

内視鏡検査1例ごとに完全洗浄をおこなっています。検査前には必ず肝炎ウィルス検査などの感染症検査もおこない、二重でチェックを行い、内視鏡を介しての人から人への感染症の心配はありません。